三方善し
おかげさまのうちの9日間のカラープリント祭りが終了しました。
「また近いうちにやらないんですか?」
「10円じゃ儲からないでしょう?」
「なんで東根とかにも広告をいれないんですか?」
様々なお客様からのご感想が聞かれます。
正直なところ10円では商売にはなりません。
だからと言って、安いペーパー(印画紙)や粗悪な現像液を使っている訳でもなく
いつも通りの機械で印画紙で薬品です。
ちゃんとしたきれいなプリントで仕上げています。
たとえ話ですがホテルでディナーショーや
ビアパーティを開催することがあります。
私達ホテルの納入業者はかなりの枚数のチケットを付き合いで買いますが、
このディナーショーやビアパーティの目的は
素敵なコンベンションホールをお手ごろな価格でご利用いただき
「この会場はいいなぁ!」と思っていただくことにより
結婚式や、同窓会などで地元の人に便利にご利用いただくきっかけ作りです。
ですから料理も悪くないし、ディナーショーの芸能人も一流の人が選ばれます。
もしそれが従業員のボーナスを稼ぎ出す資金集めだとしたら
粗末な料理をだし、誰も知らない歌手などを連れてきます。
そんなホテルには地元のお客様は誰も見向きもしなくなります。
日本の商人には三方善しという考え方が伝統的にあります。
売り手善し、買い手善し、世間善し のことです。
売り手善し、買い手善しはわかるかと思いますが、
世間善しとは当時の社会のことです。
現代で言えば国のことであり、
当店のような小さな個人商店では地域(天童)のことをさすものです。
つまり、利潤を考えながらも地域のためにもよいという意味です。
当店の広告は天童市内にしか折り込まないのですが、
まずは天童市内のお客様にお店を知っていただき
何かあったら当店を便利にご利用いただけることが肝要なのだと考えています。
「ペイラントの自由」という言葉があります。
ペイラントというのは17世紀のオランダの商人で
自分の国がスペインと戦っているのに
「貿易は自由であるべき」として
敵国に木材や武器、弾薬を売りさばいて大儲けした人物です。
それ以降オランダという国は衰退の一途をたどった訳です。
海外進出などを考える企業がとっている経営戦略は
本質的にそれと似ているのかもしれません。
楽天などは自分達は日本企業ではない、
世界企業だと公言しています。
世界企業だ と言っても、この世にはまだ世界という国はなく
尖閣諸島の一件で中国との摩擦を考えても、
世界情勢はまだまだ成熟していないものです。
企業は利潤追求も大事なのですが
ご贔屓をいただいているお客様に役立つことも考えなければいけません。
私達のような小さな個人商店に例えるなら、
地元のお客様からも相手にされなかったりするようなお店づくりでは
遠方からお客様を呼び込むことなど出来るわけがありません。
当店は創業55周年を迎えましたが、
日本には100年以上続く老舗企業まだまだたくさんあり
その数は10万社以上と世界一です。
日本商人が利益追求ばかりに走らず
「商道(商人道)」を持っていたからこそだと思います。
名刺にフォトグラファーとか写真家と肩書きを入れるような同業者から
「DP(現像・焼付け)なんかやってるようじゃダメだよ」
「学校の卒業アルバムなんかやったって
儲からなくて大変なだけでしょう」
そんな言葉をいただくことがあります。
でも、うちのお店は
写真のことで何かあったら便利に使っていただくことができるお店
フォトグラファーとか気取らず、町の写真屋のオジサンでいいのだと思います。
「今年、娘が成人式なんだけど・・・」
「孫の七五三をしてあげたいからお願いね」
「近いうちに同窓会を開くから写真撮ってくれる?」
「生徒の人数が少ないけれど
卒業アルバム製作してもらえますか?」
「カメラ壊れたみたいなんだけど、みてもらえますか?」
「ペットが死んじゃったんだけど、写真を額にいれてください」
そんな感じで、地域の皆さんに便利にご利用いただける
写真のことについてなんでも相談できる
町医者のようなお店になりたいと考えています。
町医者と簡単にはいうけれど、
実はとても幅広い知識と技術が必要な写真の超専門店です。
これからもいろんな勉強をしていかないといけないと改めて感じています。
「また近いうちにやらないんですか?」
「10円じゃ儲からないでしょう?」
「なんで東根とかにも広告をいれないんですか?」
様々なお客様からのご感想が聞かれます。
正直なところ10円では商売にはなりません。
だからと言って、安いペーパー(印画紙)や粗悪な現像液を使っている訳でもなく
いつも通りの機械で印画紙で薬品です。
ちゃんとしたきれいなプリントで仕上げています。
たとえ話ですがホテルでディナーショーや
ビアパーティを開催することがあります。
私達ホテルの納入業者はかなりの枚数のチケットを付き合いで買いますが、
このディナーショーやビアパーティの目的は
素敵なコンベンションホールをお手ごろな価格でご利用いただき
「この会場はいいなぁ!」と思っていただくことにより
結婚式や、同窓会などで地元の人に便利にご利用いただくきっかけ作りです。
ですから料理も悪くないし、ディナーショーの芸能人も一流の人が選ばれます。
もしそれが従業員のボーナスを稼ぎ出す資金集めだとしたら
粗末な料理をだし、誰も知らない歌手などを連れてきます。
そんなホテルには地元のお客様は誰も見向きもしなくなります。
日本の商人には三方善しという考え方が伝統的にあります。
売り手善し、買い手善し、世間善し のことです。
売り手善し、買い手善しはわかるかと思いますが、
世間善しとは当時の社会のことです。
現代で言えば国のことであり、
当店のような小さな個人商店では地域(天童)のことをさすものです。
つまり、利潤を考えながらも地域のためにもよいという意味です。
当店の広告は天童市内にしか折り込まないのですが、
まずは天童市内のお客様にお店を知っていただき
何かあったら当店を便利にご利用いただけることが肝要なのだと考えています。
「ペイラントの自由」という言葉があります。
ペイラントというのは17世紀のオランダの商人で
自分の国がスペインと戦っているのに
「貿易は自由であるべき」として
敵国に木材や武器、弾薬を売りさばいて大儲けした人物です。
それ以降オランダという国は衰退の一途をたどった訳です。
海外進出などを考える企業がとっている経営戦略は
本質的にそれと似ているのかもしれません。
楽天などは自分達は日本企業ではない、
世界企業だと公言しています。
世界企業だ と言っても、この世にはまだ世界という国はなく
尖閣諸島の一件で中国との摩擦を考えても、
世界情勢はまだまだ成熟していないものです。
企業は利潤追求も大事なのですが
ご贔屓をいただいているお客様に役立つことも考えなければいけません。
私達のような小さな個人商店に例えるなら、
地元のお客様からも相手にされなかったりするようなお店づくりでは
遠方からお客様を呼び込むことなど出来るわけがありません。
当店は創業55周年を迎えましたが、
日本には100年以上続く老舗企業まだまだたくさんあり
その数は10万社以上と世界一です。
日本商人が利益追求ばかりに走らず
「商道(商人道)」を持っていたからこそだと思います。
名刺にフォトグラファーとか写真家と肩書きを入れるような同業者から
「DP(現像・焼付け)なんかやってるようじゃダメだよ」
「学校の卒業アルバムなんかやったって
儲からなくて大変なだけでしょう」
そんな言葉をいただくことがあります。
でも、うちのお店は
写真のことで何かあったら便利に使っていただくことができるお店
フォトグラファーとか気取らず、町の写真屋のオジサンでいいのだと思います。
「今年、娘が成人式なんだけど・・・」
「孫の七五三をしてあげたいからお願いね」
「近いうちに同窓会を開くから写真撮ってくれる?」
「生徒の人数が少ないけれど
卒業アルバム製作してもらえますか?」
「カメラ壊れたみたいなんだけど、みてもらえますか?」
「ペットが死んじゃったんだけど、写真を額にいれてください」
そんな感じで、地域の皆さんに便利にご利用いただける
写真のことについてなんでも相談できる
町医者のようなお店になりたいと考えています。
町医者と簡単にはいうけれど、
実はとても幅広い知識と技術が必要な写真の超専門店です。
これからもいろんな勉強をしていかないといけないと改めて感じています。