2011年のカレンダー
写真家のコバヤシ先生から息子の高専の数学ともども教えていただいていますが、
コマーシャルフォトは奥が深くなかなかうまくいきません。
そうしたらコバヤシ先生が
先日撮影した来年のカレンダーの写真を
データ化して持ってきてくださいました。
デジタルカメラの方が優れていると思う人も多いかもしれませんが
残念ながらニコンやキャノンなどのカメラでは撮影できない世界・・・
蛇腹の大判カメラにポジフィルムでないと撮影できないものもまだまだあるんですよ。
まだ発売前のカレンダーの原稿なので禁複製の印をいれました。
カレンダーの発行元が蘭の生産者と撮影時期などを調整して
写真家に依頼が入ります。

この写真のオリジナルのフィルムを見せていただきましたが
実は1回目は左上に伸びていく緑の葉っぱが白く反射していて
緑色に写っていなかったのでクリップでちょっと曲げて撮影。
今回の撮影で使用しているカメラは8×10ではなく
うちでも使っている4×5のビュー(蛇腹)カメラ。
リンホフのカルダンにレンズはドイツのシュナイダーで
210ミリのアポジンマーのハイモジュレーションという
イメージサークルのとっても広いレンズであおって撮影しています。

コバヤシ先生が撮影する蘭の花はすべて原種ばかりなので
交配種と比較すると地味な感じがしますが
実はとても貴重なものばかりなのです。
残念ながら日本製のレンズではこの色は写りません。
フィルムをデジタル化するスキャナーのレンズもシュナイダー製なんですよ。

フィルムはコダックのエクタクロームで、
ストロボはプロペットの4800ワットの電源で二つ使っています。
うちのスタジオで使用しているのは2400ワット。
かないません・・・・
両脇にピシ~ッと白く明るい線がたっていて
よく見ると右側の花に水滴も写っています。

ものすごく接近して撮影しているので
カメラの蛇腹がグ~ットと伸びて相反則不規という現象が発生して
メーターで計った露出(明るさ)は当てにならないので
関数で自分で数式を作って計算しないといけません。
それにフィルターによる光の落ち方と感で多少の補正も必要で
本当に3分の1刻みの微妙な加減で色が濁ったりとんだりします。
土門拳の古寺巡礼などもこうやって光の組み立てをして撮影したのですが、
当時は電源のあるストロボではなく電球のようなバルブのフラッシュ。
光が足らない時には何発もフラッシュバルブを焚いたそうですが
光は2発焚いても倍にはならず√2で光量があがっていくので
倍の光が欲しい時には4発焚かないといけない時代です。
「昔は大変だったんだ~」
と一言で済ませるのではなく
そういうこともしっかりと知っておかないといけないと感じます。
コバヤシ先生は
「仏像撮って金儲けするなんてバチが当たる!」と土門拳に言った人。
「俺が元気なうちにアンタに全部教えるから」
としみじみ話す事がありますがまだまだ足元にも及びません。
ブライダルや学校アルバムの仕事の合間に
こういうコマーシャルフォトの勉強も一生懸命しています。
がんばらないと
コマーシャルフォトは奥が深くなかなかうまくいきません。
そうしたらコバヤシ先生が
先日撮影した来年のカレンダーの写真を
データ化して持ってきてくださいました。
デジタルカメラの方が優れていると思う人も多いかもしれませんが
残念ながらニコンやキャノンなどのカメラでは撮影できない世界・・・
蛇腹の大判カメラにポジフィルムでないと撮影できないものもまだまだあるんですよ。
まだ発売前のカレンダーの原稿なので禁複製の印をいれました。
カレンダーの発行元が蘭の生産者と撮影時期などを調整して
写真家に依頼が入ります。

この写真のオリジナルのフィルムを見せていただきましたが
実は1回目は左上に伸びていく緑の葉っぱが白く反射していて
緑色に写っていなかったのでクリップでちょっと曲げて撮影。
今回の撮影で使用しているカメラは8×10ではなく
うちでも使っている4×5のビュー(蛇腹)カメラ。
リンホフのカルダンにレンズはドイツのシュナイダーで
210ミリのアポジンマーのハイモジュレーションという
イメージサークルのとっても広いレンズであおって撮影しています。

コバヤシ先生が撮影する蘭の花はすべて原種ばかりなので
交配種と比較すると地味な感じがしますが
実はとても貴重なものばかりなのです。
残念ながら日本製のレンズではこの色は写りません。
フィルムをデジタル化するスキャナーのレンズもシュナイダー製なんですよ。

フィルムはコダックのエクタクロームで、
ストロボはプロペットの4800ワットの電源で二つ使っています。
うちのスタジオで使用しているのは2400ワット。
かないません・・・・

両脇にピシ~ッと白く明るい線がたっていて
よく見ると右側の花に水滴も写っています。

ものすごく接近して撮影しているので
カメラの蛇腹がグ~ットと伸びて相反則不規という現象が発生して
メーターで計った露出(明るさ)は当てにならないので
関数で自分で数式を作って計算しないといけません。
それにフィルターによる光の落ち方と感で多少の補正も必要で
本当に3分の1刻みの微妙な加減で色が濁ったりとんだりします。
土門拳の古寺巡礼などもこうやって光の組み立てをして撮影したのですが、
当時は電源のあるストロボではなく電球のようなバルブのフラッシュ。
光が足らない時には何発もフラッシュバルブを焚いたそうですが
光は2発焚いても倍にはならず√2で光量があがっていくので
倍の光が欲しい時には4発焚かないといけない時代です。
「昔は大変だったんだ~」
と一言で済ませるのではなく
そういうこともしっかりと知っておかないといけないと感じます。
コバヤシ先生は
「仏像撮って金儲けするなんてバチが当たる!」と土門拳に言った人。
「俺が元気なうちにアンタに全部教えるから」
としみじみ話す事がありますがまだまだ足元にも及びません。
ブライダルや学校アルバムの仕事の合間に
こういうコマーシャルフォトの勉強も一生懸命しています。
がんばらないと

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