ペンケース
1995年9月のある日、
お店にふらりと現れて以来のお付き合いのヨコクラさんが
先月のある日曜日にバイクに乗ってふらりと現れました。

「こだなば 作て見だ・・・ ける」
(山形弁で「こんなの作って見た あげる」)
なんじゃこりゃ?

とりあえずファスナーを締めてみること・・・
おおおおお・・・・・

なんだか丸まって行きます。
「ペンケースだ!」

「鉛筆ばりんねくて、メガネへっでもいいべ」
(山形弁で「鉛筆ばかりでなく、メガネ入れてもいいよ」)
ヨコクラさんは、とても手先が器用な方で
いろんなものを作ってしまいます。
そうそう、子どもの頃に亀を飼っていて
冬になると冬眠するというのを本で見たので
甲羅に穴をあけて鎖をつけて逃げないようにしてから
家の脇に穴を掘って埋めてあげたそうです。
ところがそれっきり忘れてしまったヨコクラ少年・・・。
30年後、家を建て替えるときに亀を埋めていたのを思い出したそうですが
すでに中味はなく甲羅だけになっていたとか
まぁ、みんな子どもの頃はいろんな経験をしているわけですね。
さて、うちの息子は運動部が高専大会で
東北各地に散らばっているので学校が4連休となりました。
無駄に過ごすことになるかもしれないと、
父に無理矢理ツタヤへ連れて行かれてDVDを見せられる羽目に・・・・
あまりにも娯楽的なものはこまりますが、
かつて話題になった映画などを見せておきたいと思っています。

30代のころは青年会議所とかで、夜はほとんど家にいなかったので
映画はおろかテレビも見ることがなかったのですが
この年になって少しゆとりがでてきたのか
いろんな映画(DVD)を見る時間ができてきました。
話題になった邦画を中心にみるのですが
自分の身に置き換えて考えさせられたのは「蝉しぐれ」

海坂藩(幕末、山形県庄内地方の架空の藩)の後継者選びで
父親が指示していた若君が世継ぎにならなかったため
謀反人となって切腹しなければならなくなった父と
一家を代表して最後に面会したのは15歳の息子。
父が息子に自信と誇りを持って生きるように話します。
切腹後の父の遺体を荷車に積んで、
たった一人で家に運んでいくのですが
台詞(せりふ)は一言もなくただ蝉の声があります。
町を通ると町人が冷や水をかけたり、
台詞がある以上に主人公の感情表現が写し出されていました。
幕末の主人公と息子が同じ年齢(数え年なら主人公が年下)。
作者である藤沢周平さんの哲学だと思うのですが、
主人公の人格形成に父が残した言葉が大きく影響しているのだと思うと
親の言葉の重さを考えさせられました。
教育とは社会に役立つ立派な人間に育つことが大きな目的の一つにあると思うのですが
そのためには、教室の黒板では覚えられないことが沢山ありますね。
お店にふらりと現れて以来のお付き合いのヨコクラさんが
先月のある日曜日にバイクに乗ってふらりと現れました。

「こだなば 作て見だ・・・ ける」
(山形弁で「こんなの作って見た あげる」)
なんじゃこりゃ?

とりあえずファスナーを締めてみること・・・
おおおおお・・・・・

なんだか丸まって行きます。
「ペンケースだ!」

「鉛筆ばりんねくて、メガネへっでもいいべ」
(山形弁で「鉛筆ばかりでなく、メガネ入れてもいいよ」)
ヨコクラさんは、とても手先が器用な方で
いろんなものを作ってしまいます。
そうそう、子どもの頃に亀を飼っていて
冬になると冬眠するというのを本で見たので
甲羅に穴をあけて鎖をつけて逃げないようにしてから
家の脇に穴を掘って埋めてあげたそうです。
ところがそれっきり忘れてしまったヨコクラ少年・・・。
30年後、家を建て替えるときに亀を埋めていたのを思い出したそうですが
すでに中味はなく甲羅だけになっていたとか

まぁ、みんな子どもの頃はいろんな経験をしているわけですね。
さて、うちの息子は運動部が高専大会で
東北各地に散らばっているので学校が4連休となりました。
無駄に過ごすことになるかもしれないと、
父に無理矢理ツタヤへ連れて行かれてDVDを見せられる羽目に・・・・
あまりにも娯楽的なものはこまりますが、
かつて話題になった映画などを見せておきたいと思っています。

30代のころは青年会議所とかで、夜はほとんど家にいなかったので
映画はおろかテレビも見ることがなかったのですが
この年になって少しゆとりがでてきたのか
いろんな映画(DVD)を見る時間ができてきました。
話題になった邦画を中心にみるのですが
自分の身に置き換えて考えさせられたのは「蝉しぐれ」

海坂藩(幕末、山形県庄内地方の架空の藩)の後継者選びで
父親が指示していた若君が世継ぎにならなかったため
謀反人となって切腹しなければならなくなった父と
一家を代表して最後に面会したのは15歳の息子。
父が息子に自信と誇りを持って生きるように話します。
切腹後の父の遺体を荷車に積んで、
たった一人で家に運んでいくのですが
台詞(せりふ)は一言もなくただ蝉の声があります。
町を通ると町人が冷や水をかけたり、
台詞がある以上に主人公の感情表現が写し出されていました。
幕末の主人公と息子が同じ年齢(数え年なら主人公が年下)。
作者である藤沢周平さんの哲学だと思うのですが、
主人公の人格形成に父が残した言葉が大きく影響しているのだと思うと
親の言葉の重さを考えさせられました。
教育とは社会に役立つ立派な人間に育つことが大きな目的の一つにあると思うのですが
そのためには、教室の黒板では覚えられないことが沢山ありますね。
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