ランチェスター戦略の話
少し前のブログでランチャスター戦略という経営学に
ちょっとだけ触れたのですが
ある方に「それって難しいの?」って聞かれました。
大学の経営学部に進むと簿記学や会計学総論とか
原価計算論、商業経営論、会計監査論、保険経営論、
アメリカ経営学にドイツ経営学などなど
もっともらしく会社の仕組みを難しく教えられますが
実際に社会にでるとだいたいの大人が知っていくようなのが経営学です。
誰もが知る有名な経営者として日産のカルロス・ゴーンさんがいます。
多くの人がご存知の通り、業績不振の日産を再建するために
フランスのルノーから日産の社長になり
短期間で日産を立て直したのは有名です。
では、どうやって業績を回復させたのか?
わからない人も多いかもしれません。
それこそランチャスター戦略という経営手法です。
ランチャスターというのはフレデリック・ランチャスターという
第一次世界大戦ころのイギリスの自動車会社の社長さんで
ピタゴラスの定理を元に勝ち方の法則などを見つけた方です。
自分が子供の頃の日産自動車というのは
フェアレディZやスカイラインGT-Rなど
エンジニアの方が作りたいものを作ると言ったら語弊がありますが
多くの人の憧れを形にするような自動車メーカーでした。
ところが日産の経営方針がかわりトヨタを意識した経営になりました。
今も昔も、日本の最大手の自動車会社はもちろんトヨタ。
トヨタは同じエンジンやシャシーを使って兄弟車種を作るようになり
カローラをベースにスプリンターを作ったり、
コロナをベースにカリーナ、
バブル時代頃にはマークⅡをベースにチェイサー、クレスタなど
次々に兄弟車種を作り販売店もトヨタ、トヨペット、トヨタカローラ、トヨタオート(現ネッツ)など
車種にあわせるようにして販売網の構築もどんどん進みました。

(これがマークⅡ)
日産もトヨタの対抗策として車種を増やすことに

ローレルをベースにセフィーロを出したり
スカイラインまでトヨタマークⅡのようなデザインになった時期も・・・
カローラシリーズの対抗策として
サニーをベースにラングレー、パルサーなどなど

日産ラングレー

日産パルサー
コロナの対抗策としてはブルーバードをベースにして
日産はオースター、スタンザなどなどいろんな車種を発売しました。

これが日産スタンザ
学生の時に後輩がオヤジさんの車だと言ってスタンザを乗ってきたっけ・・・
「見たことない車だ!」
って言われていたので逆に目立っていました。
トヨタに挑んだ日産の結果は
サニークラスでカローラに敗北
ブルーバードクラスでコロナに敗北
ローレルクラスでマークⅡに敗北
セドリッククラスでクラウンに敗北
いろんな車格でトヨタに挑戦して全てで敗北し
結果は大赤字という事態になってしまい
それで登場したのがカルロス・ゴーンさん
ゴーンさんがきて売れていない車はカタログから落としました。
サニーをベースにして作ったラングレーやパルサーは、
サニーも含めて現在の日産ティーダに

(日産ティーダ)
ブルーバードクラスのプリメーラなどもブルーバードシルフィに統一

(ブルーバードシルフィ)
トヨタのクラウンの対抗馬のセドリック・グロリアは日産フーガに

(日産フーガ)
その他に大鉈を振り下ろしたりもしましたが
日産は業績を回復することができてきたのです。
市場占有率で1位の企業だけがつかえる強者の経営戦略と同じことを
市場占有率2位以下の会社が真似をすると大失敗します。
業況が良くないときにはメニューや商品を増やしたり
営業エリアを広げたりしてしまいがちなのですが、
実はそれは間違った対処方法。
業況が良くないときには商品やメニューを闇雲に増やしたりするのではなく
売れないメニューをバッサリ切り落としたり
代替メニューと入れ替えたりすることが大切。
お客さんがいないからと営業エリアを広くするのではなく
エリアの細分化することによって強い地域、弱い地域などを見分けたり
客層ごとにサービスやメニューをかえるなどして
市場占有率を上げていくというのが大切だったりします。
車の運転するのに技能を取得して免許を取るように
会社やお店の経営も基礎的な知識や技能が必要。
写真の撮影も技能検定というのがあって
プロとしてお金をいただけるレベルの技能がないと
いつか大怪我をしてしまいます。
(当店ではちゃんと取得していますからご安心ください)
ランチェスター戦略については多くの本が出ていますので
年末年始などに書店で探してみると面白いことがわかるかもしれません。
バブル世代には懐かしい車のお話でした
ちょっとだけ触れたのですが
ある方に「それって難しいの?」って聞かれました。
大学の経営学部に進むと簿記学や会計学総論とか
原価計算論、商業経営論、会計監査論、保険経営論、
アメリカ経営学にドイツ経営学などなど
もっともらしく会社の仕組みを難しく教えられますが
実際に社会にでるとだいたいの大人が知っていくようなのが経営学です。
誰もが知る有名な経営者として日産のカルロス・ゴーンさんがいます。
多くの人がご存知の通り、業績不振の日産を再建するために
フランスのルノーから日産の社長になり
短期間で日産を立て直したのは有名です。
では、どうやって業績を回復させたのか?
わからない人も多いかもしれません。
それこそランチャスター戦略という経営手法です。
ランチャスターというのはフレデリック・ランチャスターという
第一次世界大戦ころのイギリスの自動車会社の社長さんで
ピタゴラスの定理を元に勝ち方の法則などを見つけた方です。
自分が子供の頃の日産自動車というのは
フェアレディZやスカイラインGT-Rなど
エンジニアの方が作りたいものを作ると言ったら語弊がありますが
多くの人の憧れを形にするような自動車メーカーでした。
ところが日産の経営方針がかわりトヨタを意識した経営になりました。
今も昔も、日本の最大手の自動車会社はもちろんトヨタ。
トヨタは同じエンジンやシャシーを使って兄弟車種を作るようになり
カローラをベースにスプリンターを作ったり、
コロナをベースにカリーナ、
バブル時代頃にはマークⅡをベースにチェイサー、クレスタなど
次々に兄弟車種を作り販売店もトヨタ、トヨペット、トヨタカローラ、トヨタオート(現ネッツ)など
車種にあわせるようにして販売網の構築もどんどん進みました。

(これがマークⅡ)
日産もトヨタの対抗策として車種を増やすことに

ローレルをベースにセフィーロを出したり
スカイラインまでトヨタマークⅡのようなデザインになった時期も・・・
カローラシリーズの対抗策として
サニーをベースにラングレー、パルサーなどなど

日産ラングレー

日産パルサー
コロナの対抗策としてはブルーバードをベースにして
日産はオースター、スタンザなどなどいろんな車種を発売しました。

これが日産スタンザ
学生の時に後輩がオヤジさんの車だと言ってスタンザを乗ってきたっけ・・・
「見たことない車だ!」
って言われていたので逆に目立っていました。
トヨタに挑んだ日産の結果は
サニークラスでカローラに敗北
ブルーバードクラスでコロナに敗北
ローレルクラスでマークⅡに敗北
セドリッククラスでクラウンに敗北
いろんな車格でトヨタに挑戦して全てで敗北し
結果は大赤字という事態になってしまい
それで登場したのがカルロス・ゴーンさん
ゴーンさんがきて売れていない車はカタログから落としました。
サニーをベースにして作ったラングレーやパルサーは、
サニーも含めて現在の日産ティーダに

(日産ティーダ)
ブルーバードクラスのプリメーラなどもブルーバードシルフィに統一

(ブルーバードシルフィ)
トヨタのクラウンの対抗馬のセドリック・グロリアは日産フーガに

(日産フーガ)
その他に大鉈を振り下ろしたりもしましたが
日産は業績を回復することができてきたのです。
市場占有率で1位の企業だけがつかえる強者の経営戦略と同じことを
市場占有率2位以下の会社が真似をすると大失敗します。
業況が良くないときにはメニューや商品を増やしたり
営業エリアを広げたりしてしまいがちなのですが、
実はそれは間違った対処方法。
業況が良くないときには商品やメニューを闇雲に増やしたりするのではなく
売れないメニューをバッサリ切り落としたり
代替メニューと入れ替えたりすることが大切。
お客さんがいないからと営業エリアを広くするのではなく
エリアの細分化することによって強い地域、弱い地域などを見分けたり
客層ごとにサービスやメニューをかえるなどして
市場占有率を上げていくというのが大切だったりします。
車の運転するのに技能を取得して免許を取るように
会社やお店の経営も基礎的な知識や技能が必要。
写真の撮影も技能検定というのがあって
プロとしてお金をいただけるレベルの技能がないと
いつか大怪我をしてしまいます。
(当店ではちゃんと取得していますからご安心ください)
ランチェスター戦略については多くの本が出ていますので
年末年始などに書店で探してみると面白いことがわかるかもしれません。
バブル世代には懐かしい車のお話でした

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