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映画 八日目の蝉

日本アカデミー賞なども受賞し
小説、NHKドラマ、映画ともに大ヒットになった八日目の蝉

映画版では主人公が犯人の野々宮希和子ではなく、
誘拐された子どもの秋山恵理菜(薫) 記憶として
井上真央さんが演じたのが良いような悪いような・・・

作者の角田光代さんは小説が自分の手を離れていると
良いとも悪いとも語っていないそうですが
いずれにせよ作品としては素晴らしいと感じています。

映画版の八日目の蝉のワンシーン
20120407_0001.jpg
小豆島の子ども達が小学校入学の朝、
お父さんのカメラで写真を撮った後で
男の子が幼少の時の薫ちゃんに
「ほんまの記念写真はなあ 写真館で撮るんやでぇ」
というシーンがあって
作品の最後の重要な部分で記念写真がでてきます。


大人になった薫(井上真央さん)が記憶をたどって写真館に入っていくと
20120407_0002.jpg
スタジオには赤い椅子


こちら、当店のスタジオの椅子
20120407_0000.jpg
やっぱり、記念撮影はこの椅子なんですよね
イタリア製の椅子で結構高いんですよ


逮捕される直前の野々宮希和子(永作博美さん)が
薫の手のひらに思い出と愛情をそっと渡しているシーンで
涙した方も多いかもしれません
20120407_0003.jpg
すごく説得力のある椅子だと思いました。


服役を終えて出所した野々宮希和子が写真を引き取りにきたと聞いて
赤い電球がついた暗室の中で
写真館の館主がショーレックスバットの現像液に印画紙を浸すと
20120407_0005.jpg
じわ~っ と写真が浮き上がってきます。

写真が浮かび上がるのと、
主人公の記憶がよみがえるのが重なるような表現です。


写真ってただ紙に写った映像ではなく
思い出や記憶がつまった宝物なのだと感じる
素敵な映画作品ですね。


原作と違っている部分もたくさんありますが
レンタルビデオ店にも並んでいるので
子供の成長など、いろんなことを考えさせられる映画ですね。



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Author:abestudio
あべごろ~
●山形県天童市の写真スタジオの店主です
●写真のレスキュー隊というテーマでイラストを描いてもらったら、なんとなく兵隊さんのようなイメージになりました。二等兵から頑張ります

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